イーサリアムのブロックチェーンは「ほぼ満杯」と発言したヴィタリック・ブテリン氏とビットコイン強気派のサムソン・モウ氏がツイッター上で火花を散らしている。
イーサリアムには依然としてスケーラビリティ(利用者増に対する適応能力)の問題に直面していると率直に認めたブテリン氏に対して、モウ氏は、「技術的に行き止まりだ」と厳しい意見を述べた。
Ethereum is a technological dead end. The more it’s used, the faster it dies. Fortunately, USDt is also available on the #LiquidNetwork which is more scalable and later will allow Lightning Networks to be created for assets like Tether. 🌊⚡️ https://t.co/Fn5owRSRk0
— Samson Mow (@Excellion) August 27, 2019
「イーサリアムは、技術的には行き止まりだ。使われれば使われるほど、死期が近く。幸運なことに、USDT(テザー)は、リキッドネットワークでも利用可能だ。スケーラブルであるし、テザーのような資産のためにライトニングネットワークが作られるようになるだろう」
ブルームバーグによると、テザーが、イーサリアムのブロックチェーンを利用するケースが増えており、これが「ほぼ満杯」の要因になっている。モウ氏の発言は、ブルームバーグの報道も引用している。
現在、イーサのネットワーク利用率は90%を超えている。リキッドネットワークは、モウ氏が所属するブロックストリーム社のサービスで、取引所や金融機関の間での高速決済を目指している。
モウ氏の発言に対して、ブテリン氏は反論。「ビットコインもイーサリアムと同じように『ほぼ満杯』であることには気づいているよね?」と述べた。
You do realize that Bitcoin is also "almost full" in exactly the same way ethereum is, right?
— Vitalik Non-giver of Ether (@VitalikButerin) August 27, 2019
これに対してモウ氏はさらに反論。「2つは全く異なる問題」として、次のように続けた。
No. It’s very different. All blockchains don’t scale but you have it worse. Bitcoin is used for validation of transactions. Ethereum is used for stuffing and calculating all sorts of extraneous data.
— Samson Mow (@Excellion) August 27, 2019
「すべてのブロックチェーンはスケールしないが、あなたたちの場合はさらにそれを悪化させた。ビットコインは取引承認のために使われるが、イーサリアムは詰め込みや様々な無関係のデータの計算にも使われる」
イーサリアムは次の大型アップグレードである「イスタンブール」を10月16日に予定していたが、大型クライアントのパリティによる対応の遅れから、11月にずれ込む見込みであることが報じられている。