イーサリアムのブロックチェーンは「ほぼ満杯」と発言したヴィタリック・ブテリン氏とビットコイン強気派のサムソン・モウ氏がツイッター上で火花を散らしている。

イーサリアムには依然としてスケーラビリティ(利用者増に対する適応能力)の問題に直面していると率直に認めたブテリン氏に対して、モウ氏は、「技術的に行き止まりだ」と厳しい意見を述べた。

「イーサリアムは、技術的には行き止まりだ。使われれば使われるほど、死期が近く。幸運なことに、USDT(テザー)は、リキッドネットワークでも利用可能だ。スケーラブルであるし、テザーのような資産のためにライトニングネットワークが作られるようになるだろう」

ブルームバーグによると、テザーが、イーサリアムのブロックチェーンを利用するケースが増えており、これが「ほぼ満杯」の要因になっている。モウ氏の発言は、ブルームバーグの報道も引用している。

現在、イーサのネットワーク利用率は90%を超えているリキッドネットワークは、モウ氏が所属するブロックストリーム社のサービスで、取引所や金融機関の間での高速決済を目指している。

モウ氏の発言に対して、ブテリン氏は反論。「ビットコインもイーサリアムと同じように『ほぼ満杯』であることには気づいているよね?」と述べた。

これに対してモウ氏はさらに反論。「2つは全く異なる問題」として、次のように続けた。

「すべてのブロックチェーンはスケールしないが、あなたたちの場合はさらにそれを悪化させた。ビットコインは取引承認のために使われるが、イーサリアムは詰め込みや様々な無関係のデータの計算にも使われる」

イーサリアムは次の大型アップグレードである「イスタンブール」を10月16日に予定していたが、大型クライアントのパリティによる対応の遅れから、11月にずれ込む見込みであることが報じられている