マネーロンダリングの罪で起訴されているサムライウォレットのCEOであるケオンネ・ロドリゲス氏が、保釈金を支払い釈放された。
ロドリゲス氏は4月29日、ニューヨーク南地区連邦地方裁判所に出廷し、無許可送金業の共謀罪とマネーロンダリングの罪で無罪を主張。米国検事局次席検事は、サムライウォレットの共同設立者であるロドリゲス氏に対して100万ドルの保釈金を認めた一方で、ニューヨーク州とペンシルベニア州の一部への移動を制限した。
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報道によると、ロドリゲス氏はペンシルベニア州ハーモニーにある自宅にほぼ拘留され、位置追跡装置の着用を義務付けられる予定。さらに、保釈金条項により、サムライウォレットへのサービス提供や「事前の承認なしに、直接的または間接的に仮想通貨取引を行うこと」が禁止される。
サムライウォレットの最高技術責任者であるウィリアム・ヒル氏は、ロドリゲス氏と同じ4月24日に逮捕されたが、まだ米国裁判所に出廷していない。これはおそらく、ヒル氏がポルトガルで逮捕され、当局が身柄引き渡し手続きを進めているためだろう。ロドリゲス氏は5月14日に再び出廷する。
両者は、マネーロンダリングの罪で最高20年、無許可送金業の共謀罪で5年の懲役を宣告される可能性がある。当局はすでに、アイスランドにあるサムライウォレットのサーバーとドメインを掌握している。
今回の逮捕は、米国政府による仮想通貨ミキサーに対する一連の取り締まりの最新事例であり、この技術がハッカー集団やテロリストによるマネーロンダリングを助長しているという主張が背景にある。