現在、電信送金詐欺と証券詐欺など複数の罪に問われている仮想通貨取引所FTXの元CEO、サム・バンクマン=フリード氏(通称SBF)は、米国への身柄引き渡しに同意する前に、自分に対する起訴状を確認したいと述べたと報じられている。

19日、保釈が却下されて以来初めてバハマ治安裁判所の緊急審理に出廷したバンクマン=フリード氏は、米国への送還に必要な手続きに対しては争わないが、自分に対するすべての起訴内容を確認したいと述べた。同氏は先週、バハマのフォックスヒル刑務所で過ごしたが、この刑務所は以前、囚人に対する身体的虐待の事例が報告されており、「過酷」な状況に置かれている。

YouTuberのベン・アームストロング氏(通称Bitboy Crypto)は、「サム・バンクマン=フリード氏を見るために」公聴会に出席した様子をツイッターに投稿した。

米国では、バンクマン=フリード氏は、投資家や貸し手を欺くことに関連して、司法省、商品先物取引委員会、証券取引委員会からの告発を受けている。またFTXと関連する個人が政治家候補に数百万ドルの寄付を行い、選挙資金規正法に違反した疑いが持たれている。

FTXの元CEOが身柄引き渡しに応じない理由は不明だ。全容疑で有罪となった場合、懲役115年の刑に処される可能性も報じられている。公聴会の後、彼はバハマの矯正局に戻され、2月8日まで留まる予定。