FTXの共同創設者であるサム・バンクマン-フリード氏(通称SBF)を巡る刑事裁判は、11月1日に最終弁論が行われる

SBF氏の刑事裁判は、検察側・弁護側両者からの最終弁論が11月1日午前9時30分(米東部時間)に開始され、全ての手続きが終了する。SBF氏は詐欺関連の7つの罪状すべてに対して無罪を主張しているが、2024年3月に開始予定の2つ目の刑事裁判で、中国政府の役人への1億5000万ドルの賄賂を含む5つの追加の罪状について問われる見込みだ。

証拠開示の間、検察側は、SBF氏がFTXの姉妹会社のヘッジファンド「アラメダリサーチ」でのリスキーな取引に資金提供するために、FTXの顧客資金80億ドルを流用したことを証明する文書、ツイート、企業のメッセージを提示した。一方、SBF氏の弁護側は、そのような行動が詐欺を構成するものではないと否定した。SBF氏は、顧客資金の受け取ることは、アラメダのポートフォリオに必要な「リスク管理」手続きに過ぎず、そのプロセスは会社の方針に沿っていたと主張した

アラメダの元CEOだったキャロライン・エリソン氏、FTXの元CTOであるゲイリー・ワン氏、FTXの元エンジニアリングヘッドであるニシャド・シン氏など、FTXの主要なスタッフは全員、昨年11月の取引所破綻に関連する刑事告発に対して有罪を認め、検察側と司法取引に応じている。刑事裁判で有罪となれば、バンクマン-フリード氏は最大で115年の刑を受けることになる。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン