バハマ当局に拘束されている元FTX CEOのサム・バンクマン=フリード氏(通称SBF)は、聴聞会の後、米国への身柄引き渡しに同意したようだ。バハマの裁判所判事が米国への送還を承認した。

報道によると、バンクマン=フリード氏は21日、バハマ治安裁判所の聴聞会(逮捕以来3回目)に出席し、数週間かかる可能性があった正式な身柄引き渡し手続きを受ける権利を放棄した。米国大使館、連邦捜査局、米国連邦保安局の職員が出席し、20日に署名したバンクマン=フリード氏の引き渡しを促した。

ロイター通信によると、SBFの弁護団が、元CEOはバハマから「去りたがっている」と述べたと報じた。バンクマン=フリード氏の弁護団の一員であるジェローム・ロバーツ氏によると19日、SBFが「顧客を幸せにしたい」という思いから決断したという。FTXの100万人以上の債権者は、数週間にわたって資金にアクセスできないでいる。

バハマ当局は12日、米国との送還手続きの一環としてバンクマン-フリード氏を逮捕した。米国では、投資家や貸し手を欺いたことに関する司法省からの告発、商品先物取引委員会と証券取引委員会からの訴えを受けることになる。