アラメダ・リサーチの元CEOであるキャロライン・エリソン氏は、サム・バンクマン-フリード氏(通称SBF)がサウジアラビアの皇太子モハメド・ビン・サルマン氏(通称MBS)からの投資を検討していたと法廷で主張した。
10月11日のSBF氏の刑事裁判で、エリソン氏は2022年にアラメダの投資をヘッジする方法についてバンクマン-フリード氏と議論したと証言した。エリソン氏によれば、バンクマン-フリード氏は、11月のFTX破綻に、サウジ皇太子からの投資を呼び込むことを考えていたという。
One more Caroline Ellison courtroom sketch.
— Ariel Givner, Esq. (@GivnerAriel) October 11, 2023
This one featuring SBF himself! https://t.co/q3O6xqxEhl pic.twitter.com/cQJbj5V1H7
MBSはサウジアラビアの皇太子兼首相であり、その純資産は数十億ドル規模といわれている。彼は政府系ファンドを通じてブロックチェーンゲームへの投資も行っている。
Puckというメディアの今年4月の報道によれば、バンクマン-フリード氏はFTXが破産申請をする約2週間前にサウジアラビアでサウジ皇太子と会談していた。SBF氏はFTXのために10億ドルを調達しようとしていたが、サウジ側は約2億5000万ドルを拠出する意向であったという。
エリソン氏は、10月11日から10月12日にかけて、SBF氏の弁護士による反対尋問を受ける予定だ。バンクマン-フリード氏の裁判は10月26日~27日に休廷を挟んだ後、SBFの弁護側が証人喚問を行う予定だ。バンクマン-フリード氏は詐欺罪など7つの罪で刑事訴追を受けているが、すべての罪に関して無罪を主張している。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン