ビットコインで運用する新たなプライベート・クレジット・ファンドを、生命保険事業を手掛けるミーンワイル・グループ(Meanwhile Group)が立ち上げた。このクローズドなファンドは、ビットコインで「保守的な」利回りを投資家に提供し、ファンドマネージャーの裁量で機関投資家にビットコインを貸し出す。

ミーンワイル・アドバイザーズは、ミーンワイルBTCプライベート・クレジット・ファンドで5%の利回りを目指すとしている。同社は発表で、融資先の審査を行うことで、個人に主にローンを提供するリテールプラットフォームに関連するリスクを「効果的に軽減する」と述べている。

ファンド参加者は米ドルで投資し、ファンド終了時にビットコインに換金される。貸し出しはビットコインで行われ、手数料もビットコインで請求される。ミーンワイルグループの共同創業者兼CEOザック・タウンゼンド氏は「このプライベート・クレジット・ファンドは、機関投資家が所有権を損なうことなく、保有するBTCの価値を最大限に引き出し、リターンを最適化するまたとない機会をつかむことができる、比類ない可能性を提供する」と語った。

ミーンワイルグループは、OpenAIやワールドコインのサム・アルトマンCEO、元ストライプ幹部のラシー・グルーム氏、グーグル系のグラディエントベンチャーズなどから支援を受けている。

ミーンワイルグループは今年6月、バミューダに拠点を置くミーンワイル・インシュアランスを1900万ドルの資金で立ち上げた。この会社は、プレミアムの支払と給付をビットコインでのみ受け付けている。現在、保険の対象となるのは米国のみだが、他国の市民に対しても待機リストを設けている。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン