ロシア最大手SNSであるヴコンタクティ(VKontakte・VK)が間もなく独自の仮想通貨をローンチするかもしれない。ロシアのニュースサイトRNSが匿名のソースを引用し、報じた。
報道によると、VKの計画に詳しい情報筋は同社について、独自仮想通貨の作成に取り組んでいるが、ローンチの最終決定はまだ行われていないと述べたとしている。また同情報筋によると、現時点でこのプロジェクトには、SNSの全ユーザーに向けた仮想通貨保管アカウントの構築などが含まれているという。
正確なエコノミー設計についてはまだ審議中であり、VKは、ユーザーがプラットフォームに費した時間や、プラットフォーム上で行ったアクションに応じてユーザーはトークンを獲得したり、あるいはトークンを他のユーザーに送信したり、何らかの商品購入に使用できるといった可能性を検討しているという。
例えばユーザーは他のユーザーの投稿やアクションに「いいね」を押したり、コメントを付けたり、シェアすることでトークンを受け取ったり、好きなコンテンツを投稿したユーザーにトークンを送ったりできるというもの。
RNSからの質問にVKは回答していない。
VKは、アクティブユーザー数9700万人、メッセージとアクション数は数十億に達するという。SNSが実際に仮想通貨を実装すれば、限られたエコシステムの中だけではあるが、仮想通貨が多くのユーザーにとってもっと身近な存在になるだろう。
先日には、フェイスブックも独自の仮想通貨発行を計画していると報じられた。フェスブックは、「フェイスブック・コイン」を消費者に売るためフェイスブックは複数の仮想通貨取引所と交渉を始めたという。形式は、ビットコインより価値の安定するステーブルコインになると見られている。
著者 ロシアンOLちゃん
14歳の時に来日してから日本が好きになり、日本語の勉強を始める。大学卒業後、商社、PEファンドなどを経て、現在ではブロックチェーン産業に携わり、SNSでロシアや欧州のブロックチェーン、クリプト情報を発信している。
編集 コインテレグラフ日本版