ロシア、1時間マイニング機器停止する「クリプト・アワー」を提唱

 エネルギー消費への注意喚起を目的に、1年に1度全ての電気を1時間停止にする世界自然保護基金(WWF)の草の根運動「アース・アワー」の実施に合わせ、ロシア人マイナーは、マイニングを一時中断する「クリプト・アワー」を実施する模様だ。ロシアの報道機関ランブレルが15日に伝えた

 ロシアの仮想通貨マイナーは、環境に優しいブロックチェーン技術の必要性を仮想通貨業界に訴えるため、24日20:30~21:30(現地時間)に、マイニング機器の電源を切るよう、世界中のマイナーに呼びかけた。

 このクリプト・アワー・キャンペーンは、国際投資家ネットワークのクリプトライフ創設者であり、ロシア国家院のフィンテック開発専門委員会メンバーでもあるピーター・ドヴォリャンキン氏が率いる。ドヴォリャンキン氏はこのキャンペーンの目的を、環境に優しいマイニング地図を作成することと説明した。この地図は、適切な温度の地域で、再生可能エネルギー源に近い、最も環境に優しい仮想通貨マイニング場所を示すものだ。

 ドヴォリャンキン氏はまた、このキャンペーンは、マイニングの過程で発生する熱を利用するシステムの構築と、非エネルギー集約型の分散型台帳技術の開発も求めるものであると強調した。

 ランブレルによると、ビットコイン(BTC)ネットワークでは、既に50テラワット時以上のエネルギーが使用されている。このままの使用率が続けば、20年までにはビットコインマイニングが、世界全体の電力を使用することになる計算だ。

 アイスランドでの仮想通貨マイニングが18年に同国の全世帯分よりも多くのエネルギーを使用する見込みであることが、2月に既に報じられている。

 ロシアのアース・アワーのサイトによると、「自然のための投票」をモットーとした1時間の停電に対し、約5万人がオンラインで参加の約束をしている。参加者はグリーンエネルギーとリサイクルを用いた天然資源の保護に投票することができ、投票結果は次期ロシア大統領に送られるという。