国営企業ロステック(Rostec)社の子会社である国立情報化センターは、ブロックチェーンプロジェクトVostokとパートナーシップ契約を締結したことを発表した。Bits.medaiが15日に報じた。国立情報化センターはパートナーシップの一環としてロシア企業、政府系および地方自治体の情報システムへのVostokのプロダクトの実装を推進するという。
ロステック社の発表によると、Vostokは共同インフラプロジェクトのためブロックチェーン基盤のソリューション開発を担当し、国立情報化センターはそれらの実装を担当する予定であるという。
ロステック社によると、国立情報化センターはVostokとのパートナーシップにより、同社が活動しているロシアの多くの地域、自治体、および連邦レベルでのブロックチェーン基盤でのプロジェクト実施が可能になるという。全取引額の規模は10億ルーブル(約16億7000万円)を超えると予想されている。
Vostokが既にパートナーシップを締結している企業は、Dom.rf、ズベルバンク、トランスマッシュホールディングス、VEB.RF、ロステック社およびカザフスタンのトランステレコム社など。 国立情報化センターとのパートナーシップにはこれらの契約も適用される。
国立情報化センターのCEOコンスタンティン・ソロデュヒン(Konstantin Solodukhin)は次のように述べた。
「データ収集、保存、および処理の分散型システムは、まだ実現されていない大きな可能性を持つ''エンドツーエンド''技術の1つです。 お客様からは、これらの技術のテストや導入を望む声が多数届いています。 私たちは、ロシアのエンジニアが設立し、ブロックチェーンシステムの分野で国際的に認められた専門知識を持つ企業であるVostokを分散ソリューションのサプライヤーとして選定しました。」
以前ロステック社はVostokブロックチェーンをベースにした製品を行政システムに導入を開始すると発表をしている。
翻訳者 ロシアンOLちゃん
14歳の時に来日してから日本が好きになり、日本語の勉強を始める。大学卒業後、商社、PEファンドなどを経て、現在ではブロックチェーン産業に携わり、SNSでロシアや欧州のブロックチェーン、クリプト情報を発信している。