ロシア・ブラーツクにあるデータセンターのひとつ「ビットリバー」が、ビットコイン(BTC)マイニング施設として活用されている。ブルームバーグが11月24日に報じた日本、中国、米国などからの顧客がいるという。

同施設は約1年前にオープン。かつて世界最大のアルミニウム製錬所であり、電気代が安い利点がある。水力発電もまだ稼働しているという。また同地域は気温が低く、マイニングマシーンの冷却効率もよいという。

同国のアルミニウム大手ルサールを率いるロシア人富豪オレグ・デリパスカ氏は、5年ほど前にデータセンター設立のアイデアを持っていたとされる。デリパスカ氏は発電事業者En+とともに、同施設を別の用途に利用することを指示したとされる。

ビットリバーは、コインテレグラフに対しメールで、デリパスカの発電事業者En+は現在戦略パートナーで、En+は最大100メガワット供給するとしていると述べている。10万世帯をカバーできる電力量に相当する。

ブルームバーグによると、ロシアで仮想通貨マイニングは法律で認められていない。規制が曖昧なことから、ビットリバーは直接マイニングには関与せず、施設と技術サービスの提供を行っているとしている。その顧客には、日本、中国、米国などが含まれるという。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン