ロシア初のクロスボーダー決済プラットフォームの1つが正式に立ち上がり、ロシアの法人が仮想通貨で国際決済を処理できるようになるとしている。

デジタル決済プラットフォームであるExvedは12月7日の発表で、ロシアの輸入業者および輸出業者が、外国為替業務と海外経済活動のプロセスを簡素化するために、企業間(B2B)ソリューションを利用できるようになったと述べている。

発表によると、Exvedのプラットフォームは、特にテザー(USDT)のステーブルコインを使用してクロスボーダー取引を進めることができるほか、オフショアルーブルや米ドルも取り扱っている。

「当プラットフォームは、マネーロンダリング防止およびテロ資金供与対策を遵守して、法人専用に機能している」とExvedは強調し、「プロジェクトの目標は、ロシアの法人が仲介者なしに最小限の市場レートでクロスボーダー決済を行えるよう支援することだ」と付け加えた。

発表によると、Exvedの立ち上げには、昨年ルーブルペッグの仮想通貨プロジェクトを立ち上げたインデフィ銀行などの業界パートナーが関与している。

インデフィスマートバンクの共同創設者兼CEOであるセルゲイ・メンデレエフ氏は、12月7日にコインテレグラフに対し、Exvedの内部メカニズムはロシア連邦の中央銀行および連邦金融監視局によってテストされ、承認されたと述べている。

メンデレエフ氏は、「プロジェクト自体はもちろん民間の取り組みであり、支払い要求を実行するための具体的なメカニズムを提供することを意図している」と語った。

以前の報道によると、ロシアの中央銀行と同国の財務省は2022年9月に、仮想通貨でのクロスボーダー決済を承認することで合意している

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン