4月27日、コンセンサス2023にて「ロビンフッド・コネクト」が発表された。これは、分散型アプリケーション(DApps)やセルフカストディ・ウォレットに対応した、法定通貨から仮想通貨へのオンランプサービスだ。

コインベースペイやムーンペイなどの類似サービスと競合する形で展開されるロビンフッド・コネクトは、ユーザーがクレジットカードやデビットカードを使って、セルフカストディ・ウォレットやDApps内で直接仮想通貨を購入・販売できるようになる。

ロビンフッド・コネクトはWeb3プロジェクトとの連携も特徴で、開発者はこのサービスをアプリケーションに直接埋め込むことができる。これにより、顧客はロビンフッドのウェブサイトやアプリを別途開かずに、DApps内でネイティブにロビンフッドの資格情報を利用できる。

現在、このサービスはMyDoge、Giddy、Slingshotのエコシステムで利用可能だが、ExodusやPhantomへの対応が予告されている。

ロビンフッド・クリプトのジェネラルマネージャーであるヨハン・ケルブラット氏は、同社のブログ投稿で、仮想通貨市場にもっと多くの人を取り込むことを目指してサービスを開発したと説明している。

「仮想通貨とWeb3は、金融システムの未来をより良いものに変える可能性があるが、広く受け入れられるための大きな障壁がまだ存在していることを認識している。」

ロビンフッドは伝統的な金融と関連する企業の中で唯一、法定通貨から仮想通貨へのサービス市場に参入する企業だ。

2023年1月現在、ロビンフッドは総計2300万のユーザーアカウントと、747億ドルの資産をカストディしていると主張している。これはコインベースが主張する1億1000万の認証済みユーザーよりはるかに少ないものの、資産規模はほぼ同じ水準だ(コインベースはプラットフォーム上で800億ドルの資産を保有しているという)。比較対象として、競合企業のムーンペイとウェブルは、それぞれ約500万人と1300万人のユーザーを持っている。

ロビンフッド・コネクトのローンチと同時に、同社はロビンフッドアプリにいくつかの変更を発表した。ストップオーダーやストップリミットオーダーを使った高度な注文が可能になる機能などが追加された。