
KernelDAOは、「Kelp」「Kernel」「Gain」の3つのプロトコルにより、イーサリアムとBNBチェーン全体で資産を再利用することで、リステーキング機能を強化。
ブロックチェーンネットワークの多くは、大量の電力を消費する「計算」に依存することをやめ、トークンをロック(ステーキング)する「プルーフ・オブ・ステーク」(PoS)モデルに移行済みである。この方式では、ステーキング参加者はトランザクションの確認に協力するたびに、新たに発行されるトークンや手数料として報酬を得ることができる。
だが、トークンを「ロック」することは機会コストを生む。この弱点こそが「リステーキング」というアイデアを生んだ。リステーキングは、すでにステーキングされた資産を再利用して、追加のプロトコルをサポートするという発想である。そうすることで、参加者は報酬を倍増させ、複数のプラットフォームのセキュリティに貢献することができる。
このトレンドを牽引するイニシアチブの1つがKernelDAOだ。KernelDAOは マルチチェーン・リステーキング・インフラストラクチャを専門とするプラットフォームであり、イーサリアムとBNBチェーン全体で 23億ドル以上のバリューロック(TVL:Total Value Locked)を行っている。複数のブロックチェーンを接続するツールを構築することで、KernelDAOはステーク済み資産をより柔軟で生産的なものとすることを目指している。
KernelDAOで リステーキングする際、ユーザーは別のチェーン上で 自分がステークした資産の「派生物」を利用することができる。その派生物でセキュリティを強化したり、追加のネットワーク活動に参加したりできる。このルールにより、ユーザーは元のステーキング報酬を損なうことなく、別のセキュリティに貢献したり、さらなるネットワークユーティリティに関与したりすることができる。
イーサリアム上での流動的なリステーキングの促進
KernelDAO スイートの核は、イーサリアムのDeFi(分散型金融)エコシステム内の、リキッドリステーキングプロトコル「Kelp」である。Kelpは リキッドリストーキングトークン(LRT)を発行することで、参加者がイーサ(ETH)をステークし、多様なDeFiプロトコルに展開できる 取引可能なトークンの受け取りを可能にする。
出典:DefiLlama
DefiLlamaによると、Kelpのアプローチは 多くの賛同と20億ドル近いTVLを集めており、世界で2番目に大きなLRTプロトコルとなっている。Aave、Compound、Morphoなど 40以上のDeFiプロジェクトと統合されており、ステーカーに多様な収益機会を提供している。Kelpは 10以上のレイヤー2ネットワークをサポートし、40万人以上のユニークなリステーカーのユーザーベースを支援している。
KernelDAOの共同設立者 兼 CEOであるアミティ・ガジャラ(Amitej Gajjalla)氏は、「リステーキングは、共有セキュリティと追加報酬生成のロックを解除することで、PoSエコシステムを革新する。我われは、あらゆる主要ブロックチェーンでこれを可能にするインフラを構築中だ」
BNBチェーンのリステーキングレイヤー
「KernelDAO」が提供する2つ目のサービスは、単に「Kernel」と呼ばれている。BNBチェーン上のリステーキング市場をターゲットとする。KernelDAOが、イーサリアムではなく、BNBチェーン上に構築することを選択したのは、BNB(BNB)トークンの確立されたエコシステムと市場変動時の回復力からだと説明している。
ローンチ後すぐに、このイニシアチブのTVLは4億ドルを突破し、ゼロ知識証明、クロスチェーンサービス、オラクルなどの分野に焦点を当てた 30以上のプロジェクトから関心を集めた。Binance Labsが支援するKernelは、BNBの安定性とユーザーベースを活用し、ネットワークコンセンサスのためにロックされたトークンを活用する新しい方法を開発者に提供する。
収益の最適化をよりシンプルに
KernelDAOの三位一体を締めくくるのが、「Gain」。同社の製品全体で約2億ドルのTVLを持つ。そうした製品の1つであるAirdrop Gain Vault(agETH)は、ステーカーにレイヤー2のエアドロップへのエクスポージャーを提供し、High Gain Vault(hgETH)はプロによるDeFi戦略をキュレートする。
「Gain」は、複数の収益機会を1つのプラットフォームに統合することで、ステーク済み資産で収益を得るプロセスを簡素化する。このフレームワークは、「KernelDAO」がビットコインに特化した商品やRWA(Real-World Assets)を含む他の市場に進出するための土台を整え、リステークが標準的な暗号トークンを超えてどのように拡大するかを示唆している。
3つの製品を統合
単一のガバナンストークンである「KERNEL」が、3つの製品を支えている。このモデルでは、ガバナンスを個別のトークンに分割するのではなく、保有者が各プロトコルに影響を与える重要な決定に投票できるようにしている。
With TGE right around the corner, you might be wondering, what’s the real utility of $KERNEL? 🤔
— KernelDAO (@kernel_dao) February 12, 2025
Hint: It’s powered by three groundbreaking products
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KernelDAO は、4,000万ドルのエコシステムファンドに加えて、機関投資家から 1,000 万ドルの資金を調達した。目標は、開発者がリステーキングを利用するサービスを構築することを支援し、さまざまなブロックチェーンをリンクするプラットフォームの機能をさらに強化することである。
包括的な製品スイート、強力な機関投資家の支援、明確な拡張ロードマップを備えた 「KernelDAO」は、ブロックチェーン インフラストラクチャの定番として、自らの地位を確立することを目指している。このプロトコルは、さまざまなブロックチェーン エコシステムを統合しながらも、堅牢なセキュリティ対策(「Bailsec」「ChainSecurity」「SigmaPrime」による監査を含む)を維持できるため、競争が激化する分野にあっても、ひと際輝きを放っている。
「KernelDAO」は、ブロックチェーン テクノロジーが進化し続ける中、各エコシステムに統合した専門製品を通じて、イーサリアムと BNBチェーンの双方で、戦略的存在感を発揮している。KernelDAOプロトコルのすぐれた成長指標と広範なパートナーシップ ネットワークは、ブロックチェーン インフラストラクチャの未来を形作る上で 重要な役割を果たすであろうことを示唆している。
KernelDAO について詳しくは、こちらをご覧ください。
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