SBIホールディングスは28日、同社子会社で決済事業を手がけるマネータップに米リップル社が出資したと発表した。出資額は非公表。

今回の出資について、マネータップは「リップルとの連携をより一層深め、少額集金サービスや法人支払い機能、地域通貨Pay、海外送金サービス、インバウンド・アウトバウンド決済サービス、サプライチェーンファイナンス機能などの新機能・新サービス開発を加速させ、利便性向上による顧客満足度向上」を目指すとしている。

マネータップには地銀を中心に多数の日本の銀行が出資している。リップルが出資企業に参画することで、地銀間の連携もさらに進みそうだ。

マネータップはリップルのグローバル金融決済ネットワークである「リップルネット」の技術を使っている。現在は住信SBIネット銀行やスルガ銀行、愛媛銀行の3行がマネータップに接続。マネータップでは送金アプリで、国内での個人間送金やマネータップのAPIを通じてPayPayやLINE Payとのチャージ連携に使われている。

リップル社は2016年5月にSBIと共同でSBIリップルアジアを設立。日本や韓国、東南アジアを対象として事業展開を行なっている。