米格付け会社のWeiss Rating(ウェイス・レーティング)が4日、2019年の仮想通貨見通しに関するレポートを出し、ビットコイン(BTC)が過去最高値を更新するかもしれないと予想した。

ウェイス・レーティングは、ビットコインについて、まず価値保存手段としての存在感を高めると予測。安全で効率よく資金の移動が可能で、政府から没取されないという性質を持つ資産は他にないと高く評価し、間違いなくデジタルゴールドとしての地位を確立しようとしていると分析した。その上で、今年、過去最高値を更新する可能性について、次のように述べた。

「ほとんどの人が気づいていないが、2018年の価格下落のおかげで、弱い人々がマーケットから去った。一方、より強い信望者は持ちこたえ、ビットコインをさらに集めた」

ウェイス・レーティングは、ビットコインが70%以上下落した2015年にも死亡記事を書いた専門家がいたが、ビットコインを復活したとも指摘している。

XRPは世界一の仮想通貨になる可能性

一方、ウェイス・レーティングは、デジタル決済ネットワークとしての役割を果たせていないビットコインに代わって、仮想通貨XRPとステラが台頭してきたと解説。既存の金融市場や送金市場などを脅かす可能性がある仮想通貨として注目している。とりわけリップルのXRPに関しては、SWIFT(国際銀行間金融通信協会)を脅かしつつあると指摘し、「仮にSWIFTの市場シェアを奪って一部のエリアでSWIFTの代わりに使われることになれば、XRPが世界一の仮想通貨になる可能性がある」と予想した。

去年末、コインテレグラフ日本版のインタビューに答えたXRPのクジラ、セス・リム氏は、XRPのさらなる飛躍に向けて大きな転換点となるのは「ビザカードやマスターカードがSWIFTからリップル社に乗り換える時だ」と語っていた

リップルとは、仮想通貨の一種。リップルは通貨の名称であり、その通貨を発行・管理するシステムであり、それらを運営する会社名でもある。通貨としてのリップルの大きな特徴は従来の送金システムを劇的に改良できる可能性を秘めていること。Xrapidはリップルを様々な通貨の橋渡しを行うブリッジ通貨として利用することで、安価で迅速な国際送金を実現でき、単一でグローバルな金融ネットワークの構築を可能にするシステムとして注目される。

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