仮想通貨マイニング企業ライオット・プラットフォームズは、2023年にビットコイン(BTC)の採掘量が19%増加し、合計6626BTCをマイニングした。また、前年の弱気市場に比べて2023年を通じてビットコインの平均価格が高かったことにより、年間収益も増加した。

2月22日に公開されたライオット・プラットフォームズの報告書によると、2023年に同社が1BTCをマイニングする平均コストは、2022年と比較して約3686ドル減少した。「ライオットが2023年にビットコインのマイニングにかかるコストは、自社マイニングに割り当てられた電力クレジットを差し引いた後、1BTCあたり平均7539ドルで、2022年の1万1225ドルから33%の減少だ」と報告書は記している。

さらに、2023年のビットコインの平均価額は2022年を上回り、年間収益が前年の2592万ドルから2807万ドルへと増加した。「ビットコインマイニング収益の増加は、2023年に採掘されたビットコインよりも上昇したことによるもので、平均価格は1BTCあたり2万8859ドルで、2022年の平均価格はビットコインあたり2万8245ドルだった」。

2022年には、FTXを含むいくつかの仮想通貨企業の破綻を伴う厳しい弱気市場を経験した。

一方、過去1か月間でライオットの株価は47.47%急騰した。しかし、先週は5日間の取引期間に約10.65%下落している。記事執筆時点でのライオットの株価は14.85ドルだ。

過去1ヶ月間のライオットの株価  Source: Google Finance

昨年12月、ライオットはマイクロBT社から6万6560台のマイニングリグを購入し、今年4月に予定されているビットコイン半減期に向けて、同社史上最大のハッシュレート拡張を行った。

2023年には他のビットコインマイニング企業もさまざまな結果を記録した。コア・サイエンティフィックは1万9274BTCを生産し、クリーンスパークは2022年と比較して60%増加し、年間で7300BTC以上をマイニングした。

マラソン・デジタルは2023年に1万2852BTCを採掘したと報告している。12月には1853BTCをマイニングし、11月から56%、2022年12月からは290%増加した。

最近のニュースでは、ライオットはテキサス・ブロックチェーン協議会と共に、仮想通貨マイナーからの「侵入的」なデータ収集に対して、米エネルギー省、エネルギー情報局(EIA)、業界管理予算局(OMB)を相手取り訴訟を提起した

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン