米国で仮想通貨・ブロックチェーン関連のロビー活動の数がこの1年間で約3倍増加した。米政治系ニュース配信メディア「ポリティコ」が3月18日に報じた

報道によると、首都ワシントンでの仮想通貨やブロックチェーンに関するロビー活動は、2017年末の12件から2018年末には33件に増えた。

仮想通貨・ブロックチェーンのシンクタンクであるコインセンターのエグゼクティブディレクターであるジェリー・ブリトー氏は、ロビー活動の増加はセキュリティ規制によって加速していると推測する。コインセンターは、仮想通貨に理解があることで知られるウォーレン・ダビッドソン氏(共和党 / オハイオ州)とダレン・ソト氏(民主党 / フロリダ州)の両氏が協力しているそうだ。

今年1月、ソト氏は、米議会下院のダーレン・ソト議員(民主党)は、ほとんどの仮想通貨はSEC(米証券取引委員会)によって規制されるべきでなく、CFTC(米商品先物取引委員会)が規制するべきだという見解を示していた

ブロックチェーン企業はビットコインなど仮想通貨以外での技術の実装に関しては、さらに困難に直面しているという。ロビイストのディナ・エリス・ロックカインド氏によると、ブロックチェーン企業はまだ議会の協力者を得るプロセスの初期段階にあるそうだ。

また、リップルなどが立ち上げた「米国価値のインターネット保護連合」のためにロビー活動を行うクレイン・ジョンソングループ共同創始者のイジー・クライン氏は、次のように話す。

「古く厳しく規制された領域に新しい技術と新しいプラットフォームを導入するときには、できる限り多く人が合法的に声を上げること、また行動に移すことが必要になると考える」

昨年には、仮想通貨取引所コインベースやハイテク系のプロトコル・ラボ、デジタル・カレンシー・グループ、ポリチェーン・キャピタルなどが首都ワシントンで初の本格的なロビー団体となる「ブロックチェーン協会」を設立している。

翻訳 ロシアンOLちゃん
14歳の時に来日してから日本が好きになり、日本語の勉強を始める。大学卒業後、商社、PEファンドなどを経て、現在ではブロックチェーン産業に携わり、SNSでロシアや欧州のブロックチェーン、クリプト情報を発信している。

編集 コインテレグラフ日本版
原文 Report: Number of Blockchain and Cryptocurrency Lobbies Tripled in 2018