仮想通貨イーサリアム(ETH)基盤の分散型アプリ(dApps)のETH取引高が77万6000ETH(約153億円)と過去最高を記録した。ただ、新たに登場したdAppsの数は非常に少ないようだ。ブロックチェーン調査会社のディア(Diar)が、5月6日に発表した。
ディアによると、dAppsで2019年4月に取引されたETHの取引高が77万6000ETH(約153億円)となり、2018年12月に記録した水準を上回った。オンチェーンにおける取引高は4ヵ月連続で増加傾向を示しているという。ディアは、取引高の観点では、最も長期にわたる成長となっていると述べた。
(分散型アプリ(dApps)における1ヵ月当たりの取引高 出典:「DApp Volume Highs, But New Deployment Trends Downwards」)
主に分散型取引所(DEX)とギャンブルアプリで1億3200万ドル(約146億ドル)が取引され、4ヵ月連続の成長とともに8ヵ月ぶりに過去最高を更新した。
一方ディアは、新たに登場したdAppsの数は88と少なく、2017年の水準に近い状態である点を指摘した。「開発のピークを迎えた昨年末のdAppsの急増を除き、2019年4月も、2018年9月以降の減少傾向が続いている」と述べた。
(1ヵ月当たりの分散型アプリ(dApps)新規リリース数 出典:「DApp Volume Highs, But New Deployment Trends Downwards」)
翻訳・編集 コインテレグラフ日本版