ビットコイン創設者サトシ・ナカモトを自称するクレイグ・ライト氏が、問題となっている110万BTCにアクセスするための鍵をまだ入手していないとの証言が出てきた。仮想通貨メディアのDecryptoが18日、ライト氏の弁護士の話として伝えた。
ライト氏は14日、米フロリダ州の裁判所に文書を提出し、自身が所有すると主張しているビットコインアドレスの暗号化ファイルを解読するための必要な情報を受け取ったと主張していた。
しかし、ライト氏の弁護士であるアンドレス・リベロ氏がDecryptoに証言したところによれば、「ライト氏が受け取ったファイルには秘密鍵は含まれていなかった」という。
リベロ氏によれば、ライト氏は後日、秘密鍵を受け取ることを期待しているという。鍵を誰が持っているのか、いつライト氏のもとに届くのかといった詳細について、リベロ氏は議論することを拒否したそうだ。
ライト氏はかつてのパートナーであるクレイマン氏の家族と110万BTCの取り分を巡って裁判をしている。
1月に入ってから、ライト氏が率いるビットコインSVが暴騰している。ビットコインSV急騰の明確な要因は定かではないが、ライト氏の裁判をめぐる思惑買いがある可能性がある。14日にライト氏が110万BTCにアクセスするための秘密鍵を入手したとの報道が出た時には、100%以上急騰している。
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