ブロックチェーン間のプライベート取引のためのプロトコルを開発するレン(Ren)が、5月27日、イーサリアムのブロックチェーンとビットコインなど他のブロックチェーンをつなぐコアプロダクト「レンVM(RenVM)」を立ち上げた

レンVMは、イーサリアムとビットコイン、ビットコインキャッシュ、Zキャッシュをつなげる。分散型金融(DeFi)の成長ポテンシャルを高めることが目的だ。

「DeFiの成長を妨げてきた流動性のタコツボ化を取り除くことで、レンVMはすべてのDeFiが使える頑強で許可のいらない(permissionless)なツールを提供する」

将来的には、フェイスブックのリブラや中国のデジタル人民元などのステーブルコインのサポートする計画だという。

レンVMとDeFI

レンVMは、ユーザーのイーサリアム以外の資産に対するカストディ(資産管理)サービスを手がける一方、それらの資産に関連づけたERC20トークンを新たに発行する。現在、レンBTC、レンBCH、レンZECがイーサリアムのネットワーク上で利用可能になっている。

DeFiのプロジェクトはレンVMをプラグインとして利用し、既存のスマートコントラクトに追加。ユーザーは同じアプリ上でレンBTCやレンBCH、レンZECの引き出し・預金ができるようになる。

レンによると、似たようなプロダクトであるWBTCやimBTCとは「中央集権的なカストディアン」に頼らないという点で異なっていると述べた。

レンは2018年にイニシャル・コイン・オファリング(ICO)で3万5000イーサ(約3200万円)を調達。出資企業にはポリチェーンキャピタル(Polychain Capital)やFBG、フォビキャピタル(Huobi Capital)などが名を連ねた。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン