SNSレディットのr/Cryptocurrencyコミュニティは11日、米国のソフトウェア開発者ギャビン・アンドリーセン氏が19700BTCをプレゼントした時のことを回想するスレッドを立て、ビットコインの興味深い歴史を蘇らせた。

レディットユーザーである「uGroundbreakingLack78」が立ち上げたスレッドで、アンドリーセン氏が2010年6月も立ち上げた「Bitcoin faucet(ビットコインの蛇口)」というサイトを紹介された。アンドリーセン氏は同サイトでロボット対策のキャプチャを解くだけで、1日に5BTCを獲得できる機会を与えた。

uGroundbreakingLack78は次のように説明している。

「最初の燃料として、アンドリーセン氏は自身の1100BTCを投資した。これらが配られた後、初期のビットコインマイナーやクジラもビットコインを寄付して、サイトにビットコインが再び加えられた」

Bitcoin faucetは2010年6月11日、無料でBTCを配るというアイデアを発表した。これが始められた動機は 「人々が一握りでもビットコインを手に入れて試すことができれば、成功する可能性が高まる」としていた。

アンドリーセン氏は、ビットコインの形成期の開発に大きな役割を果たした。BTCのリファレンス実装の主要ソフトウェア開発者である同氏は、ビットコインの創始者であるサトシ・ナカモトがプロジェクトから離脱すると発表した後の2012年にコア開発チームに加わった。

Bitcoin faucetのウェブサイトは現在機能していないが、ドメインのホームページのスクリーンショットを見ると、ユーザーがBTCを獲得し、デジタルウォレットを設定することができる基本的な設定が構築されている。サイトではキャプチャを解くだけで19,700BTCをユーザーに提供したと言われている。これらのBTCは、今日の価格でほぼ12億ドルに相当する。

The Bitcoin faucet website, as it appeared sometime in 2010. Image via Reddit

ビットコインが再び強気相場を迎えている中、多くの投資家はこぞってたった5BTCを手に入れようとしている。しかし、現在の価格では、実現するのは容易ではない。大手取引所でBTCの保有量が減少していることを考慮すると、短期的にビットコインは上昇するだろう。オンチェーンデータによると、ビットコインの急騰はまだ数ヶ月先とされており、投資家は強気の姿勢を崩していない。

ビットコイン価格は、3月中旬に62000ドルをわずかに下回る水準でピークに達したが、その後、上昇が一服し、アルトコインが上昇した。現在、ビットコインの時価総額は1兆ドルを超えている。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン