オルタナティブ投資会社であるコルキス・キャピタル(Colchis Capital)は、インフラプロバイダーであるバイソン・トレイルズ(Bison Trails)と提携し、不動産管理サービスでProvenanceブロックチェーンのユースケースを検討している。

今回の提携により、バイソン・トレイルズは、サンフランシスコを拠点とするコルキス・キャピタルに対し、事業運営を強化するためのノードインフラを提供することになる。バイソン・トレイルズは、Provenanceブロックチェーンの主要なインフラ提供者として、コルキス・キャピタルが不動産投資管理の効率化と透明性を高めるために同技術を活用することを支援する。

コルキス・キャピタルは、Provenanceブロックチェーンとの相互運用性を実現するため、独自の技術を開発。両社の連携により、投資家は大規模なデータストリームの生成に伴うコストをかけずに、キャッシュフローや利回りをリアルタイムに報告できるようになる。また、このパートナーシップでは、コルキス側が将来的に資産のトークン化を検討する。

バイソン・トレイルズは、7月からProvenanceブロックチェーンにインフラサポートを提供。金融サービスやDeFiアプリを開発するためのオープンソースのエコシステムであるProvenanceは、バイソン・トレイルズのインフラを活用してネットワークを強化し、バリデータノードを稼働させている仮想通貨保有者にサポートを提供している。

バイソン・トレイルズは、2021年1月にコインベースに非公開金額で買収された。Provenanceブロックチェーンには2019年にリクルートも出資している。

ブロックチェーン技術は、不動産業界に影響を与えている多くの課題(信頼性、透明性、契約プロセス、コストに関する課題)を解決する可能性があると言われている。この技術は、一般の人々にとって制約が多くなっている不動産業界において、不動産所有権を民主化する方法として期待される。