ここに述べられている見解や意見は、あくまで筆者/寄稿者のものであり、必ずしもコインテレグラフおよびコインテレグラフジャパンの見解を反映するものではありません。あらゆる投資や売買の動きはリスクを伴います。意志決定の際には、ご自身でリサーチをお願いいたします。

 ビットコイン先物取引が米国東部標準時間で午後6時(日本時間で月曜日午前8時)にスタートする。そして皆が今一番関心を持っているのが、ビットコイン価格はここから上に行くのか、下にいくのかだ。

 今回の件はビットコインにとっても前代未聞の重大イベントで、どういった値動きになるか予測することは難しい。どちらにせよ取引開始の直後は強気派と弱気派がせめぎあいボラティリティが高まるはずだ。

 プロのデイトレーダーにはチャンスとなるかもしれないが、中長期投資家にとってこの値動きをとらえるのは難しいだろう。

 一方で、ビットコイン以外のアルトコインはどういった影響を受けるだろうか。

 来週全てがわかるだろう。その時まで、現状ではいかなるトレードも推奨しない。

BTC/USD ビットコイン/ドル

 ビットコインの勢いは、重要なフィボナッチ抵抗レベルを突き破り、17237.44の高値をつけた。これは前回の分析で利確をすすめたポイントよりも大幅に上回っている。

BTC

 大きな値動きがあった3日間の後、ようやくローソクがつつみ足を形成しはじめた。ビットコイン先物がはじまった直後の数時間はボラティリティが高まりと思うが、上下の値動きの予測はしにくい。

 想定されるレベルを心にとめておき、ボラティリティが収まったら対処するしかない。

 下値のメドとなるのは、12734.97ドルと11344.15ドル(5450.86ドルから17237.44ドルへの上昇におけるフィボナッチ・リトレースメントの38.2%と50%地点)。

 もし再び高値更新するなら、18281.68ドルにフィボナッチ・エクステンション地点に抵抗が待ち構えている。

 しかしこれらはガイドラインに過ぎない。明日、上方にも下方にも容易くブレークアウトする可能性があるので、気を付けてトレードしよう。プロのデイトレーダーでない限りは、数日は様子見とすることをお勧めする。

ETH/USD イーサ/ドル

 イーサは上昇トライアングルを上放れして以来、390~480ドルで値固めしている。

ETH

 12月7日には390ドルが二度目のサポートとなった。390ドルを割らなかったので、今度は480ドルを試すだろう。もし上抜けできれば、次は652ドルが目標値となる。

 一方、390ドルを割ると、強気シナリオは無効となる。その場合ストップロス注文を390ドルよりほんの少ししたにおこう。

BCH/USD ビットコインキャッシュ/ドル

 ビットコインキャッシュは昨日、ストップロス値を割った。だから現状ではポジション無しの状態だと仮定する。しかし下落の後すぐ反発している。

BTC

 ビットコインキャッシュは1129.33~1758.4ドルの間でレンジ相場となっている。現状ではこのレンジの真ん中で取引されている。

 1760ドルを上抜けするか、1129ドルまで下がったら新たな買いポジションをつくりはじめることを提案する。

 上抜けした場合は2387ドルが目標値となる。これをこえたら更なる高値更新を試す可能性がある。

 一方で、1129ドルを割った場合は、50日間標準移動平均線のある1000ドルがサポートなる。ここを割ってしまうと、854ドルまでの下落する可能性がある。

XRP/USD リップル/ドル

 12月6日の下落でストップロス注文を置いていた0.218ドルを割った。しかし0.20ドルのサポート線で下げ止まり、急反発した。

XRP

 大きな上昇トライアングルが形成されており、0.3ドルを上抜けすればこれが完成する。下値についても、このトライアングル下限のトレンド線がサポートとなるだろう。

 このトレンド線を割らない限り弱気とならない。それまでは0.30ドルまでの上昇が見込める。

 トライアングル内部でのボラティリティを考えると、サポートとなるトレンド線付近か、上昇トライアングルから上放れした場合に買うことがベストだ。

LTC/USD ライトコイン/ドル

 予想通り、ライトコインは20日間指数平滑移動平均線に向かって下落した後、強い買いによって高値に押し上げられた。

LTC

 上値目標値は154ドルだったが、157.36ドルまで伸びた。ここは一部利確すべきところだ。

 ここから数日値固めをし、さらなる上昇を試みるだろう。次の目標値は値固め後推測可能となる。

 下値は140.22ドルと129.612ドルがサポートとなる(現在の上昇におけるフィボナッチ・リトレースメントの23.6%と38.2%地点)。

DASH/USD ダッシュ/ドル

 昨日、20日間指数平滑移動平均線まで下落したところで買いが入り、上昇チャネルに戻った。

DASH

 ここから815ドルを再び試すだろう。これを上抜けできれば、上昇チャネルの上限にある抵抗線まで上昇する可能性がある。

 640ドルを割った場合のみ、弱気となる。