ニューヨークに本拠をおくファンドストラット・グローバル・アドバイザーズ社のトム・リー代表が、2018年6月までのビットコインの目標値を6000ドルから11500ドル(約128万円)に引き上げた。ほんの数週間前、ビットコインが7400ドルとなった時点で様子見の立場をとっていたが、今回強気に転じたかたちだ。リー氏は14年にファンドストラット社を設立するまで、JPモルガンチェースでMD職を務めていた。

 ビットコイン価格が仮に来年中旬までに目標値11500ドルになったとすると、現状の8200ドルから40%の値上がりを意味する。

 同氏は「数週間前、ビットコインについて短期的に様子見の立場をとった。7400ドルという価格が、我々の試算する適正価格を超えていたためだ。しかし先週(注・11月12日)、ビットコインは5600ドルまで下落した後、反発。この5600ドルへの下落が、初心者や握力の弱い投資家をうまく振り落としたと見ており、もはや慎重スタンスは必要ないと考えている。このレベルにおいてはビットコインに安定的に買い注文をいれていくことを推奨する」としている。

 強気の根拠となっているのは、ビットコイン取引口座や口座あたりのドル建て取引量だという。

 今年8月、同氏は2018年6月までの目標値を6000ドルとしていた。