サークル・インターネット・グループは、予測市場プラットフォームのポリマーケットと提携し、同プラットフォームの決済基盤をネイティブUSDCへ移行する。これにより、取引担保として使用されてきたブリッジ型ステーブルコインを置き換える。
木曜日の発表によると、ポリマーケットは現在、ポリゴン上のブリッジUSDC(USDC.e)を担保として使用しているが、今後数カ月かけてサークル発行のネイティブUSDC(USDC)へ移行する計画だ。
ネイティブUSDCはサークルの規制対象法人によって発行され、米ドルと1対1で償還可能。クロスチェーンブリッジに依存しない「資本効率が高く」、拡張性のある代替手段と位置付けられている。
クロスチェーンブリッジは、あるブロックチェーン上の資産をロックし、別チェーン上で対応トークンを発行することで資産移転を実現するプロトコル。ただし安全なクロスチェーン通信には、単一チェーンには存在しないセキュリティ、信頼性、柔軟性のトレードオフが伴う。
今回の移行により、ポリマーケットの担保資産はブリッジ表象ではなく、サークルが直接発行・償還するステーブルコインへ切り替わる。
ポリマーケット創業者兼CEOのシェイン・コプラン氏は、USDC採用により「ドル建てで一貫した決済基準が確立され、参加拡大が続く中でも市場の整合性と信頼性を高める」と述べた。

ポリマーケットはオンチェーン型予測市場で、利用者はステーブルコインを担保に現実世界の事象結果に連動した契約を取引する。対象には仮想通貨価格、政治イベント、その他各種事象が含まれる。
USDCは現在、テザーのUSDt(USDT)に次ぐ第2位のステーブルコインで、DefiLlamaのデータでは時価総額は約707億7000万ドルとなっている。
仮想通貨取引所も予測市場へ本格参入
ポリマーケットとカルシが予測市場の主要プラットフォームであり続ける一方、複数の大手仮想通貨取引所が同分野へ参入している。
12月中旬にはジェミニが自社予測市場「Gemini Predictions」を立ち上げ、規制承認を経て米国50州でイベント取引を提供開始。翌日にはコインベースがカルシとの提携による予測市場を発表した。

火曜日にはCrypto.comが、米国ユーザー限定の独立プラットフォーム「OG」として予測市場事業を開始。Crypto.com Derivatives North Americaが運営する。
2025年にはリテール証券のロビンフッド、スポーツベッティング大手ドラフトキングスも予測市場を展開。2024年米大統領選を契機に拡大した同分野は競争が激化している。
一方で予測市場の拡大に伴い、インサイダー取引への脆弱性を指摘する声もある。非公開情報の利用や価格設定データへの影響を通じ利益を得たとみられる事例が問題視されている。
また州規制当局も対応を強めており、カルシはイベント契約が賭博に該当するかを巡り、マサチューセッツ州、ニューヨーク州など複数州のゲーミング規制当局から法的精査を受けている。
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