仮想通貨投資商品、先週は4億700万ドルの流入に 政治的要因が後押し＝コインシェアーズ

仮想通貨投資商品、先週は4億700万ドルの流入に　政治的要因が後押し＝コインシェアーズ

仮想通貨投資商品は週次流入額4億700万ドルを記録し、再び成功を収めた。

コインシェアーズの最新のレポートによれば、10月5日から11日の週に仮想通貨投資商品は4億700万ドルの流入を見せた。米国の予想を上回る経済データを受けた前週の1億2700万ドルの小規模な流出の後から流入に転じた。

流入を促す政治的要因

コインシェアーズのリサーチ責任者であるジェームズ・バターフィル氏によると、先週の仮想通貨投資商品の増加は、金融政策の見通しよりもむしろ米国の選挙が影響している可能性が高いとされる。

「この傾向は、予想を上回る経済データが流出を食い止める影響をほとんど与えなかった事実にも表れている」とバターフィル氏は書いており、共和党有利の世論調査が「即座に流入と価格の上昇をもたらした」としている。また、共和党は「デジタル資産に対してより融和的」と広く認識されているとも語った。

ニューヨークタイムズなどの主要メディアは10月10日、「共和党が上院を掌握する可能性が高い」とする新しい世論調査を報じている。

この選挙では、共和党の候補者で元大統領のドナルド・トランプ氏と、民主党の候補者で副大統領のカマラ・ハリス氏の間で次期米大統領が決まる。

ビットコイン投資商品は4億1900万ドルの流入を受け、ビットコインは最近の政治的変化の「主要受益者」となったと、コインシェアーズのバターフィル氏は書いている。対照的に、ショートビットコイン投資商品は630万ドルの流出を記録した。

過去1週間で、ブロックチェーン株式上場投資信託（ETF）は2024年に入って最大の週次流入の1つを記録し、合計3400万ドルとなった。

バターフィル氏によれば、この流入は、ビットコインの価格の急騰に応じたものだ。ビットコインは10月6日の6万1900ドルから10月12日には約6万3300ドルまで2%超の上昇した。

マルチアセット投資商品は150万ドルの小規模な流入を見せ、資産クラスとして17週連続の流入を記録した。一方、イーサリアムは流出の傾向を続け、先週はイーサリアム投資商品から980万ドルの流出があった。