分散型金融(DeFi)プロトコルのプラティパス・ファイナンスは、先週のハッキングで盗まれた資産の90%を回収したと発表した。
10月17日の発表によれば、開発者はプロトコルの損失額が「1万8000アバランチ」、記事執筆時の価値で16万7400ドル(約2500万円)に抑えることができたという。ハッカーが自主的に資金を返却したため、プラティパス・ファイナンスは「法的手段は追求しない」と明言した。また、ユーザーの資産に関する出金についての情報が近く公表されるともしている
10月12日、アバランチ・ブロックチェーン上で動作する自動マーケットメーカーであるプラティパス・ファイナンスが3度のフラッシュローン攻撃を受け、プロトコルから223万ドル(約3億3400万円)が流出した。
この攻撃を受け、プラティパスの開発者はすべての流動性プールを停止し、セキュリティ監査を実施している。フラッシュローン攻撃では、ハッカーが取引に必要な担保を提供せずに瞬時に仮想通貨を借りることを可能にする脆弱性を悪用する。その後、ハッカーは借りた資産をプロトコルから引き出し、ユーザーやプロトコルのトレジャリーに不良債権を残す。
今年に入ってプラティパスが被った攻撃はこれで3回目となる。7月のインシデントではフラッシュローン攻撃により15万7000ドル(約2350万円)が流出し、また2月のフラッシュローン攻撃では850万ドルが不正流出した。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン