フィリピンの大手銀行、支払いに特化したステーブルコイン公開 銀行間や個人間での活用目指す

フィリピンの大手銀行ユニオンバンクは、支払い(ペイメント)に特化したフィリピンペソ立てのステーブルコインを公開した。フィルスターグローバルが7月26日に報じた7000以上の島々で構成されるフィリピン内で銀行間や個人間の支払いを円滑化させる狙いだ。

報道によると、同行が発行した仮想通貨「PHX」はユニオンバンク独自のプラットフォーム「i2i」で機能する。「i2i」とは、島(Island)から島、機関(Institute)から機関、個人(Individual)から個人を意味する英語の頭文字をとったもので、ユニオンバンクとフィリピン内の島々の地方銀行とをつなぐブロックチェーン基盤の決済システムだ。

ユニオンバンクのシニアバイスプレジデントのアルビエ・デ・ベラ氏は、同行が発行するPHXは、「安定した価値の保存、取引の媒介として機能するよう構築されており、独自に執行するロジックを持つプログラム可能なトークン」だと説明。透明性を持ち、自動執行決済が可能だとしている。

フィリピン内の島々を結ぶ

ルソン島のサミットルーラル銀行、ビサヤ諸島のプログレッシブ銀行、ミンダナオ島のカンティラン銀行3つの地方銀行がすでに、i2iネットワーク上でPHXを使った購入、振込、償還処理、国内送金を完了している。

同氏は、同ステーブルコインを活用することで、照合問題が解消され、監査やコンプライアンス問題を簡素化できるとしている。当面は、i2iの参加者のみが使用可能で、ユニオンバンクの口座から自動引き落としで購入することができる。PHXはまた、摩擦なくペソに償還が可能で、ユーザーのユニオンバンクの口座に入金される。

ユニオンバンクは、フィリピン中央銀行のサポートで今回のステーブルコインPHXを公開した。今月初め、i2iプラットフォームを使用したフィリピンからシンガポールへのブロックチェーンを使用したクロスボーダーの送金実験に成功している。
 

翻訳・編集 コインテレグラフ日本版