今年5月初旬、インターネットミーム「ペペ・ザ・フロッグ」から触発された仮想通貨ペペコイン(PEPE)の市場評価は18億ドルまで急上昇した。だが、その二週間後、PEPEの市場評価はおおよそ6億6500万ドルへと急落、65%の大幅下落だ。その理由を探ってみよう。

「ぺぺマニア」が投げ売り
Dune Analyticsのオンチェーンアナリスト、ウリジー氏の追跡データによれば、この価格下落の主要な原因はPEPEの大口保有者、いわゆる「クジラ」が大量に売却したからだという。
特筆すべきは、市場ピーク時に大量のPEPEトークンを保有し、最も大きな収益とリターンを得ていた上位15のアドレスが、最近数週間でその保有量の大部分を売却したという事実だ。
いくつかのクジラは、この下落期間中に保有するPEPEトークンの100%を売却した。

同時に、PEPEの1時間当たりの取引数と取引量は、5月5日のピーク時に比べて大幅に減少。クジラだけでなく、小口のトレーダー(魚)の間でも取引活動が減少していることを示している。

しかし、明るい兆しもある。4月の急激な増加からPEPEの日次ホルダー数は平らなラインを描き、減少には至っていない。5月23日時点で、新規ユーザー数が115000を超えており、価格下落にもかかわらず参入があるようだ。
ただし、PEPEがローンチ以降数多くの仮想通貨取引所に上場されていることを考えると、これらのアドレスの一部は既存のPEPEホルダーや取引所のウォレットを表している可能性がある。最新の上場はビットフィネックスだ。
If you’re a fan of memecoins, then don’t miss out on $PEPE - the crypto created in tribute of Pepe the Frog
— Bitfinex (@bitfinex) May 22, 2023
Deposits are now open at Bitfinex, find out when you can start trading!https://t.co/GMDLOcsvcX pic.twitter.com/6Kb0YiaAhf
PEPE価格の反発はあるか?
現在、PEPE価格はテクニカルサポートの合流点にあり、ここからの適度な反発が予想される。
この合流点は、上昇トレンドライン、4時間足の50日指数移動平均線(50-4H EMA;赤い波)、および約0.00000146ドルの近くにあるフィボナッチリトレースメントラインで構成されている。
このサポートからの反発は、PEPEの価格が現在の価格レベルから20%上昇し、0.00000190ドルまで上昇する可能性があることを示している。

一方、サポートの合流点を確定的に下抜けると、PEPE/USD価格は6月までに現在の価格レベルから45%下落し、0.00000083ドルに至る可能性がある。