最新のデータによると、ビットコイン(BTC)は半減期後にマイナーによる売却のため、1万ドルへの回復に失敗した。
CryptoQuantがまとめたデータによると、過去5日間でBTCマイニングプールからの流出量が600%急増していた。1066BTCから、5月20日に7426BTCに増加した。
1万ドル付近でのBTCマイナーの売却
この変化は5月11日に半減期が訪れる前の週に見られた状況と似ている。5月10日にはマイナーからのBTC流出が2100BTCから5000BTCにまで増加した。
CryptoQuantのデータでは、マイナーによる売却増加とビットコイン価格との相関関係についても触れている。
半減期直前のマイナーによる売却は、ビットコインが1200ドル以上暴落した時と一致している。今週は5月18日の9950ドルから、足元では9340ドルまで下落している。
継続的な流出はビットコイン価格の上昇に悪影響を及ぼし、1万ドルへの上昇の障害になっているようだ。
出典: CryptoQuant BTCマイニングプールからの流出額
取引所のBTC保有量にも変化
一方、マイニングプールからの流出と同時に、取引所でのビットコインの保有量にも変化が生じている。CryptoQuantによると、ビットコイン暴落があった3月13日から取引所の総保有量は減少が始まった。ビットコイン価格は回復しているが、保有量の減少は続いている。
20日の時点で、17の大手取引所での準備額は計118万BTCで、2018年11月以来では最低水準となっている。.
出典: CryptoQuant ビットコインの取引所の準備額
取引所でのBTC保有量の減少は、市場のセンチメントに対するシグナルとなるかもしれない。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン
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