決済大手ペイパル(Paypal)は同社プラットフォーム上で多くの仮想通貨(暗号資産)取引が行われたことを原因として、アカウントの制限措置をとっていたことが分かった。

ペイパルは2021年から全世界的に仮想通貨サービスを提供することを発表しているが、米国で先行してサービスをスタートさせている。

SNSのレディット(Reddit)のユーザー「TheCoolDoc」による投稿で、「潜在的なリスク」があるとして、このユーザーのペイパルアカウントが制限されたことが明らかにされた。TheCoolDocは価格が下落時に仮想通貨を購入。上昇時に売却するという取引を週に10回ほど行ったという。取引ごとにペイパルは内容説明を求めてきており、違法取引と認識された可能性がある。

TheCoolDocによると、「私はが1週間で10000ドルのアイテムを販売していたと考えて、ペイパルのシステムが私のアカウントに警告したのではないか」 と説明。ただ、同氏は制限額を超える取引は行なっていないと主張。自身のIDと取引ごとに「ペイパル 仮想通貨」というレビューを書いて提出したため、何も問題はなかったとしている。

TheCoolDocはプラットフォームを通じて「いかなるビジネスも行えません」とのメッセージを受け取ったという。462ドルをアカウント内に保有しているが、この資金が180日間凍結されている。

ペイパルは当初、1週間以内の仮想通貨購入限度額を10000ドルに設定したが、現在は2万ドルに変更されている。

TheCoolDocは「100%何も間違ったことはしていないと知っているし、私が1週間に50以上の取引を行ったペイパルは誤解している」と主張。「今後、ペイパルから仮想通貨を購入することはない」と話している。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン