米決済サービスのスクエアは、18年第1四半期での同社アプリでのビットコイン取引による収益が低調だった。フォーチュンが2日に報じた。
スクエアの決算によると、ビットコイン関連ビジネスの売上高は3410万ドルで、売上高全体の5%を占めた。しかし、ビットコイン事業による利益はわずか20万ドルで利益率は約0.6%だった。
スクエアの「キャッシュアプリ」は手軽に法定通貨の取引と支払いができ、昨年12月から一部のユーザーに対してビットコイン売買のオプションを導入した。今年1月31日からは正式にビットコイン取引のサポートを開始。その1週間後の2月5日にはビットコインの価格は6800ドルまで下落した。
フォーチュンによれば、スクエアは実際には仮想通貨ビジネスで損失を出している可能性もあるという。第1四半期に報告された20万ドルの利益で、17年末の30万ドルから減少している。スクエアはビットコインによる減益については、懸念はないと考えている。決算報告書では、「18年第1四半期のビットコインによる損失はわずかだった」と述べている。
スクエアのジャック・ドーシーCEOは2月、スクエアはアプリの対応だけではなく、よりビットコインにコミットしていくと表明した。ドーシー氏は、ビットコインが「可能な限り迅速に」研究していくべき、「私たちの業界を変革するテクノロジーだ」と述べている。
今月1日、空売りで知られるアンドリュー・レフト氏が率いるシトロンリサーチが「あくびが出る事業の集合体だ」とスクエアを評するツイートが投稿された後、スクエア株は3.8%下落し、45.76ドルとなった。シトロンは、スクエアが「BTC取引に対応したのは重要なことではない」と付け加えた。