好調なビットコインな相場の背景にあるのは、米国機関投資家や大手企業のビットコイン購入による「ビットコイン不足」かもしれない。米国仮想通貨投資会社パンテラキャピタルが、最新のニュースレターで、米大手企業によるビットコイン購入量は新たに発行されるビットコインの量をすでに凌いでいるという推計を掲載した。

11月12日、米決済大手ペイパルの仮想通貨取引と支払いが、米国内で開始された。利用者はペイパル の口座で直接ビットコインの購入と保管ができるようになった。

(出典:Pantra Capital「ペイパルのビットコイン購入量(推計)(itBit経由)」)

パンテラキャピタルによると、ペイパル が仮想通貨サービスを開始して以降でitBitの取引高が急増。ペイパルの仮想通貨インフラ提供企業はパクソスで、itBitはパクソスが運営する取引所だ。

ペイパルは、サービス開始後4週間以内にすでの新規ビットコイン発行量のほぼ70%を買っていることになるという。ジャック・ドーシー氏率いる米国の決済大手スクエアのキャッシュアップによるビットコイン購入額と合わせると、新規ビットコインの100%以上を2社で買っていることになるそうだ。

「以前はビットコイン購入はかなり骨の折れる作業だった。パスポートと一緒に自撮りをして、数日審査を持つ。デイリーリミットもあった。(ペイパルのおかげで)300万人の人々がビットコイン やイーサリアム、その他の仮想通貨に瞬時にアクセスできるようになった」

現在、ビットコイン(BTC)は1万8500ドルを突破し過去最高値2万ドルまでの距離を着実に縮めている。日本円では190万円を突破し、200万円がみえてきている。

(出典:Coin360