ビットコイン(BTC)決済の先駆けとして知られる米電子商取引オーバーストック・ドット・コムのパトリック・バーンCEOは、投資家に対して自身が持つ株式の10%を売却したことについて「心配しなくても大丈夫」と述べたことが明らかになった。CNBCが11日に報じた。オーバストックの株価と仮想通貨相場の相関関係が強く、同時に下落していることを受けて、バーンCEOが弱気になっているのではないかという観測が出ていた。

米国証券取引委員会(SEC)に出された申請によると、バーンCEOは先週木曜日と金曜日に約1580万ドル、今週月曜日に490万ドルと、合わせて約2000万ドル(約22億2000万円)の株式を売却。これは自身が所有する株式の10%にあたるという。

これについてバーンCEOは投資家に対して手紙を書いて釈明。売却した株式のほとんどは再投資に使うとした上で、次のように述べた。

「心配しないでほしい。私はまだこのゲームに参加している。我々は既存の体制を倒す」

また、バーンCEOは「アンクル・サム(米ドル)」を支払わなければならないと解説。税金対策のために株価を売ったと見られる。

イーサリアム・ワールド・ニュースによると、オーバーストックと仮想通貨相場が連動するように下落していることから、バーンCEOが弱気になっているのではないかという観測が出ていたという。

米オーバーストック・ドット・コムは、元々は家具や宝石などの販売で知られていたが、14年に初めてビットコインを決済手段として導入。また同年にブロックチェーン関連の投資専門のメディチ・ベンチャーズを立ち上げた。CNBCによると、バーンCEOは、ビットコインの基盤となる技術に注力するため、電子商取引ビジネスを再構築するか売却する可能性を明かしていたという。