Web3業界の専門家の86％ 仮想通貨の未来に楽観的な見通し＝コンセンシス

2024年の米大統領選挙を控えた規制の不確実性にもかかわらず、Web3業界の将来に対して多くの専門家が楽観的な見通しを持っている。

最新のコンセンシスのレポートによると、86%以上の専門家がWeb3業界の将来に対して楽観的であるとされている。

この楽観主義はWeb3を通じて「世界に真の変化をもたらす」可能性に起因していると、コンセンシスの人材担当エグゼクティブディレクターであるサラ・ハウ氏は述べた。

「彼らはブロックチェーン技術の使命とWeb3の背後にある価値観、つまり分散化、自由、イノベーション、透明性、自己主権に強く駆り立てられている。Web3の世界の見通しは非常にインスピレーションを与えるものだ」と、ハウ氏はコインテレグラフに語った。

75%以上のWeb3業界で働く人々は、ブロックチェーン技術の可能性を信じてWeb3業界に従事している。これはWeb3の革新が続くための有望な兆候といえるだろう。従業員の福利厚生を理由にWeb3に従事している労働者は33%に過ぎない。

仮想通貨による給与支払

Web3労働者はより多くの給与を仮想通貨で受け取りたいと望んでいる。

現在、67%のWeb3専門家は法定通貨でのみ給与を受け取っているが、仮想通貨で支払われているのは10%に過ぎない。さらに、法定通貨の支払いに満足しているのは30%であり、半数は仮想通貨と法定通貨のハイブリッド給与を望んでいる。

調査によると、51%の回答者は法定通貨と仮想通貨のハイブリッド型を好み、仮想通貨のみの支払いに満足しているのは13%に過ぎない。

コンセンシスの調査は国際データ分析グループYouGovによって実施され、イーサリアムエンタープライズアライアンス、ブロックチェーン協会、テキサスブロックチェーン評議会を含む30のWeb3組織が対象となった。

ブロックチェーンの分散化の原則に沿って、Web3労働者の大部分はグローバルであり、77%の回答者がリモートワーカーであると回答し、6%のみがオンサイトで働いている。

75%以上の回答者がデジタルノマドと自己認識しており、74%以上が様々な国で働く能力が重要であると述べた。

このデジタルノマド的なライフスタイルは、分散化と自律性という業界のコアバリューに一致しているため、Web3専門家にとって「自然な適合」であるとハウ氏は説明した。

「Web3労働者は一般的にWeb3キャリアがもたらす独立性を重視している。多くの人がこのキャリアパスを通じて意味のある変化を生み出すという自分自身の野心に駆り立てられており、典型的な9時5時のオフィスライフスタイルに辟易している人が多い」とハウ氏は付け加えた。

調査回答者の大多数の83%がフルタイムのWeb3従業員であり、13%が起業家、12%がアクティブな分散型自律組織（DAO）のメンバーだった。