店頭取引(OTC)のビットコイン信託を手掛けるオスプレイ・ファンドのグレッグ・キングCEOは、今年中に米政府によるビットコイン上場投資信託(ETF)承認はないだろうと考えている。

キングCEOはヤフーファイナンスのインタビューに答え、米証券取引委員会(SEC)が2021年に非常に多くの懸案を抱えているため、ビットコインETFの承認はないだろうと語った。

キング氏はまた、バイデン政権でSEC委員長に就任したゲイリー・ゲンスラー氏への過度な期待があることも指摘。ゲンスラー氏は過去にマサチューセッツ工科大学でデジタル通貨・ブロックチェーンの研究・教育を手掛けていたが、仮想通貨規制についてはこれまで具体的な言及はない

「成熟した企業から新参者まで、ビットコインETFのアイデアを追求し、申請が急増した」と、キング氏は指摘。オスプレイ・ファンドの親会社オスプレイも2017年にビットコインETFを申請しており、キング氏自身がSECとの間で話し合いを行っている。キング氏は次のように主張している。

「ビットコインETFがゲンスラー委員長のもとで承認されるとしても、今年には起こらないだろうと私は思っている。彼らの皿の上にはたくさんのものが並んでおり、状況を評価するだけでもかなりの時間がかかるはずだ」

ビットコインETFがなかなか承認されないことへの失望は、この夏の市場の調整に影響を及ぼした可能性があるとも指摘している。

キング氏は、最終的にはビットコインETFは承認されるだろうと予測するが、それは早くても2022年になるだろうと考えている。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン