クロスチェーンブリッジ「オービットチェーン」は、12月31日の20時52分(UTC)に、そのエコシステムが不正アクセスの被害を受けたことを確認した。
オービットチェーンはX(旧Twitter)に投稿し、サイバーセキュリティ企業セオリ(Theori)とともに、この不正アクセスの原因について「包括的な分析」を行っていると説明した。
Currently, a comprehensive analysis identifying
— Orbit Chain (@Orbit_Chain) January 1, 2024
the root cause of this issue is being carrried out with
with Theori.
We are actively engaging with international law enforcement agencies.
また法執行機関と「積極的に連携」しているとも言及されている。
ブロックチェーン分析プラットフォームのアーカムインテリジェンスによると、被害額はテザー(USDT)、米ドルコイン(USDC)、イーサリアム(ETH)、ラップドビットコイン(WBTC)、ダイ(DAI)など、さまざまな仮想通貨で総額約8168万ドルに上るという。
オービットチェーンは、ソーシャルメディア上で同様の名前を持つアカウントによって出回っている詐欺的な返金オファーに騙されないよう、ユーザーに警告している。

オービットチェーンのユーザーは、ソーシャルメディア上でプラットフォームに連絡を取り始め、取引のキャンセルや資金の返還を求めている。あるユーザーは、その取引がまだ検証待ちであると述べた。
オービットチェーンは、こういったユーザーからの質問に対して、まだ公に回答していない。
このプラットフォームは、2018年に韓国でスタートし、分散型ネットワーク間のクロスチェーン取引のためのマルチアセットブロックチェーンとして機能している。イーサリアム仮想マシン(EVM)互換ネットワークとクレイトン間で資産を転送するためによく使用されている。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン