オンラインゲーム大手のネクソンは28日、1億ドル相当のビットコイン(BTC)を購入したことを発表した。長期的な安定資産としてビットコインを評価し、今回の購入に至ったという。

発表によれば、手数料や経費を含めた1BTCあたりの平均取得額は5万8,226ドル(644万6183円)で、1717BTCを購入した。1億ドルという購入金額は、ネクソンが保有する現金及び現金同等物の2%未満にあたるという。

ネクソンのオーウェン・マホニー社長は、ビットコインが「流動性の高い長期的な安定資産」だと評価している。

「今回の ビットコイン購入は、株主の利益を守り、そして当社が 保有する現金の購買力を維持するための戦略を反映するものです。現在の経済環境下において、ビットコインは流動性の高い長期的な安定資産であり、将来の投資における現金の価値を維持するものだと考えています」 

企業がビットコインを購入する動きは、米国などで活発になっている。

米ナスダック上場のマイクロストラテジーは昨年8月にビットコインをバランスシートに追加したことを発表し、大きな注目を浴びた。マイクロストラテジーはその後もビットコイン購入を続け、現在9万BTCを保有している。

また今年入ってからは、イーロン・マスク氏が率いる電気自動車メーカーのテスラがビットコイン購入を発表。テスラは2月に15億ドル分のビットコイン購入を明らかにし、ビットコイン上昇につながった。