ブルームバーグに出演したクラーケンのジェシー・パウエルCEOは、ビットコインのドルベースでの長期価格予測に欠陥があると考えている理由を説明し、法定通貨のインフレ性を強調した。

パウエル氏は、年末のビットコイン価格予測について質問されると、「ビットコインは無限大になると言ったことがあると思う。ドルで測定しているので、理解するのは難しいかもしれないが」と述べている。

パウエル氏はビットコインを評価するための代替手段を提唱してみせた。ビットコインの価値は現在1BTCあたり「テスラモデル3」となっているが、年末までに「ランボルギーニが1ビットコイン」になり、そして2023年までに「1ビットコインがブガッティ」になるだろうと予測している。

「仮想通貨コミュニティにとって、ドルがどこにいくのかわからないため、これらの資産はビットコインを測定するのに便利だと思う」とパウエル氏は付け加えている。

ビットコインは2019年の大部分と2020年の前半には、1BTCは中古のホンダシビックと同じ価格で取引されていたが、20年末にビットコイン価格が上昇したときには、新車のシビックが購入できるまでになっていた。

イーサリアムについて質問されると、パウエル氏は急成長しているノンファンジブルトークン(NFT)セクターの重要性を強調し、「すべてのNFT関連の活動がイーサリアムの利用を促進している」と語った。

パウエル氏はまた、ETH2.0へのオーバーホールがいつ完了するかという不確実性を指摘。イーサリアムのステーキング契約への預金が現在のETH供給量に影響を与えているとも語った。

アルトコインを巡っては、パウエル氏はポルカドットに触れ、スケーリングやガス手数料の問題から、ポルカドットが「次のイーサリアム」になる可能性があるという認識を示した。

「このネットワーク上でローンチされているコインは他にもたくさんある。イーサリアムにあったものの多くが、ポルカドットに移植されるのを目にするだろう」と、パウエル氏は語った。