オマーンのサラーラ港は、IBMと物流大手のマースクが開発したブロックチェーン国際貿易プラットフォーム「トレードレンズ(TradeLens)」に参加した。1月8日にタイムズ・オブ・オマーンが報じた。
トレードレンズは、貨物船業者や港湾関係企業、税関、銀行、物流会社などが参加し、輸送時間の短縮などを目指している。4兆ドル(約400兆円)規模の物流業界では80%超が海上輸送とされる。このトレードレンズを活用して文書業務をはじめとするコストや時間を削減する意図がある。
IBMの広報担当はコインテレグラフに対し、トレードレンズには現在、90以上の港・ターミナルと150社の企業が参加していると語った。
サラーラ港はオマーン最大の港で、毎年400万の輸送コンテナを扱っている。トレードレンズに参加することで、サプライチェーンの透明性の標準化とグローバル化を図ることを目指す。
サラーラ港のCEOであるマーク・ハーディマン氏は、ブロックチェーン技術を取り入れることで、サプライチェーンだけでなく、サラーサ港という立地を活用したさらなる新しい事業モデルの支援の役割も果たすと述べている。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン