仮想通貨取引所OKExは、11月27日に完全に出金を再開すると発表した。出金再開は約40日ぶりとなる。
OKExは、先月16日に出金を一時停止していると発表。当時は、秘密鍵の保有者の1人が、進行中の「調査」に関連して「現在公安当局に協力している」ため、取引所側で関連する承認が完了できないと発表していた。
その後、警察に拘束されているのは、創業者のミンシン・シュー氏(スター・シューとしても知られている)と報道された。しかし、今月6日、「OKExの関係者が刑事拘留されているという主張は根も葉もないものであり、これは単なる噂に過ぎないことが確認できる」と関係者勾留報道を否定した。
今回の発表でOKExは、出金再開の理由として秘密鍵の保有者の一人が「以前伝えていた当局による調査協力を完了させた」ことがあると説明した。
秘密鍵保持者が死亡、もしくは記憶喪失になった時などのバックアッププランを発動させなかったことについて、OKExは不備があったことを認めた。
「我々は、不測の事態の1つとして、秘密鍵保有者に連絡ができなくなる事態など特定のシナリオを含めていなかった。この特定の出来事が問題であり、秘密鍵保有者の一時的な拘留というのは技術的な問題ではない」
現在も創業者のスター・シューは拘留されているのか?そして、秘密鍵の保有者とはスター・シューのことだったのか?真相は不明だ。
OKexは、セキュリティを確認してホットウォレットの運用を再開し、ユーザーの資金が安全な状態か確認する。
長期間出金サービスが止まっていたお詫びとして、ユーザーに対してロイヤリティ報酬プログラムを提供するという。プログラムの詳細は2、3日で発表される。
翻訳・編集 コインテレグラフ ジャパン