10月中旬に仮想通貨(暗号資産)の出金を停止した後、仮想通貨取引所OKExは、進行中とされる捜査について依然として厳しく口をつぐんでいる状態だ。OKExは「関係者」が拘留されているという情報は単なる噂に過ぎないと主張している。しかし取引所はすでに3週間にもわたって出金を停止したままであり、その理由についての詳細を明らかにしていない。

「OKExの関係者が刑事拘留されているという主張は根も葉もないものであり、これは単なる噂に過ぎないことが確認できる」と、OKExは6日に公開したアップデートの中で言及している。

コインテレグラフは、OKExに詳細について問い合わせているが、記事執筆時点では返答を得られていない。

今回の発表によれば、「現在、関係者は法律で定められているように、公安当局の捜査に積極的に協力している」と説明しており、「OKExは法的サポートとガイダンスを求め、このプロセスを通じて、関係者とコンタクトを取っている」とも述べている。

さらに「現時点では捜査の内容は機密情報であるため、残念ながらOKExはこれ以上の情報を開示することはできない」という。

OKExは10月16日に出金を停止する措置を行った。当時の発表では、秘密鍵の保有者の1人が、進行中の「調査」に関連して「現在公安当局に協力している」ため、取引所側で関連する承認が完了できないと説明していた。

今回の発表で言及している「関係者」というのが、この秘密鍵の保有者なのかどうかは、発表だけからははっきりとしない。

中国メディアの10月の報道によれば、警察当局が事情聴取しているのは、OKExの創業者であるミンシン・シュー氏(スター・シューとも呼ばれる)だというのだ。

OKExの最新の発表では、この捜査の内容や「関係者」の詳細については明らかにされていないが、顧客資産については現在は安全であると説明している。

「10月16日の出金停止以来、OKExからはいかなる形でも資産流出は発生していない。同時に、OKExで出金が再開された後、100%資金が引き出せることをユーザーに保証する。現在、当社の事業は安定しており、通常通り運営されている」

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン