マルタ拠点の仮想通貨取引所OKExのCEOが14日に辞任した。同取引所は最近、仮想通貨の取引高で、それまで最高だったバイナンスを超えている。

 ブルームバーグは14日、同社クリス・リーCEOが「新しい生活を始めるため」に職を辞したことを報じた。匿名のスポークスマンによれば、リー氏はこの取引所で働いたことを、最高の喜びであり、名誉であったと語った。16年5月にオーケーコインのCFOとなり、17年5月にOKExの経営を引き継いだリー氏は、辞任を選択した理由については「詳細を語らなかった」という。

 今回の出来事と同時に、OKExの過去24時間の取引高が20億ドル(約2195億円)以上に達し、今年1月以来世界最大の取引所であったバイナンスの同期間の取引高を追い越した。

 しかし、仮想通貨業界の大物やソーシャルメディア上の評論家たちは懐疑的だった。OKExの親会社であるオーケーコインは以前、取引高を偽った疑いでスキャンダルに巻き込まれたことがあった。

 企業家のアリステア・ミルン氏は、この数字は、OKExが「いつもの手口」を使ったことを示唆している可能性をほのめかした。

 アリステア・ミルン @alistairmilne 

 あるいはひょっとすると、彼らはまたいつもの手を使うことをたくらんだのでは?