仮想通貨ビットコイン(BTC)のアクティブなウォレット数が過去2週間で急増していた。最近のビットコイン急騰と関係があるかもしれない。ブルームバーグが3日に報道した

フリップサイド・クリプトのデータによると、ビットコインを保有するウォレット数は、2日に始まったビットコイン急騰の2週間前に急増した。通常であれば、すべてのビットコインの4割~5割が、1~6ヵ月で動きが見られないウォレットに入っているが、3月15日以降、この割合が1割に低下。「多くの人々がビットコインを買うというアイデアに対して準備をしている」という。

(出典 Flipside Crypto via Bloomberg 「活動のないビットコイン(1〜6月間)」)

またフリップサイド・クリプトによると、仮想通貨の値動きはたいていはクジラ(大口の仮想通貨投資家)によるもので、最近の上昇は去年の秋のビットコイン40%上昇を彷彿とさせる。ただ今回、多くの小口の仮想通貨投資家が動き始めているのがみえるという。フリップサイド・クリプトのデイブ・バルターCEOは、次のように述べた。

「今回の値動きは、10月のクジラによる動きより正当性がある。市場心理の変化かこの資産クラスに対する自信を示しているのだろう」

2日に始まったビットコイン急騰について、様々な要因が考えられている。

世界的な金融緩和によるリスクオンや日本の投資家の自信回復などの見方が出る一方、エイプリルフール説やミステリアスな注文説も浮上した

フリップサイド・クリプトの分析のように、クジラではなく、多くの個人投資家がもたらした価格上昇であるならば、仮想通貨の普及面でも良いニュースとなるだろう。

翻訳・編集 コインテレグラフ日本版
原文 Number of Active Bitcoin Wallets Increased Prior to Crypto Market Surge