米国の仮想通貨投資ファンド、グレイスケールのビットコイン信託(GBTC)が、公開取引に一歩近づいた。グレイスケールの21日の発表によれば、米証券取引委員会(SEC)への報告会社となる登録が有効とみなされた。仮想通貨を使った投資手段としては初の事例だという。

グレイスケールは「フォーム10」と呼ぶ形式で、SECへの登録を行った。昨年11月にSECに申請を行い、1月21日に友好とみなされたという。この登録に基づき、グレイスケールは四半期報告書と年次報告書をSECに提出し、それを公開することになる。

フォーム10の登録は、グレイスケールのビットコイン信託が公開市場で取引されるわけではないが、今回の登録はその方向への一歩となるだろう。今後グレイスケールはより多くの情報を投資家に公開し、信頼性を獲得することになる。

また今回の登録で、私募で購入した適格投資家の保有期間が12ヶ月から6ヶ月に短縮されることになり、より高い流動性を提供することになるという。

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翻訳・編集 コインテレグラフジャパン