米国市民が新型コロナウィルス(COVID-19)の経済的影響を乗り切るため、米政府が個人に対して2000ドルの給付金を認めるかどうかが、昨年から議会で議論されてきた。仮想通貨強気派のマイク・ノボグラッツ氏は、この議論の去就が株式市場や仮想通貨市場に何を意味するのかを指摘している。

仮想通貨企業ギャラクシーデジタルのCEOであるノボグラッツ氏は、昨日に発生したワシントンDCでのトランプ支持派による議事堂侵入でもウォール街が動じていない中、米経済番組のCNBCに出演した

米議会下院で個人給付金を2000ドルとする法案が可決している(上院はこれからだ)。ノボグラッツ氏は、この2000ドル給付金が実現すれば、市場にとってさらに良いニュースになると述べている。

米ジョージア州での上院決選投票の結果、米民主党が上院の過半数を占めることになり、大型の財政刺激策の実現の見通しが強まっている。

ノボグラッツ氏は、新たな給付金があれば、そのマネーはマーケットへと向かうことになるだろうと予測する。

「その多くはマーケットへの道を見つけるだろう。若者の手に渡れば、彼らはロビンフッドのアカウントに直行する。前回の給付で最もユニークなことの1つは、多くの人々がビットコインを購入したことだ」

多くのアメリカ人は、2020年の危機の間に経済の混乱や雇用の不安定性に直面したが、ノボグラッツ氏はトレーダーの間で強気のセンチメントがあると指摘している。

しかし、市場のセンチメントは、ある時点で問題を引き起こす懸念があるとも述べている。ノボグラッツ氏は、「亀裂に注意しなければならない。ある日、目が覚め、市場が逆流し始め、その後さらに激しく逆流するだろう。しかしそれがいつになるのかはわからない」と、述べている。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン