仮想通貨企業ギャラクシーデジタルのCEOであり、ビットコイン(BTC)強気派として知られるマイク・ノボグラッツ氏は、CNBCとのインタビューの中で、ペイパルのニュースがビットコインとウォール街にとって重要ニュースであると強調した。

「それはある意味で、ウォール街を変える1発の銃声だ」と、ノボグラッツ氏はインタビューの中でペイパルのニュースをこのように形容した。「ペイパルには3億4600万の口座がある。彼らは預金規模では米国で30番目に大きい銀行だ。突然のことで、ほかのすべての金融機関は『一体何が起こっているんだ』と思っただろう」と、述べている。

ペイパルは2021年中にビットコイン、イーサリアム、ライトコイン、ビットコインキャッシュをネットワークに追加する予定だ。これらの計画が発表された後、ビットコイン価格は急騰し、最終的にペイパル自体の時価総額を上回ることになった。

「モルガン・スタンレー、ゴールドマン・サックス、バンク・オブ・アメリカの役員室にいるとしたら、『どうやって参入するか』と考えることになっているだろう」と、ノボグラッツ氏は指摘する。インタビューに先立ち、ノボグラッツ氏は、仮想通貨関連企業の株価のパフォーマンスやイーサリアム価格も上昇したことにも触れている。

「今後10年間で、この国の金融インフレが再構築されるだろう」と、ノボグラッツ氏は指摘する。「ペイパルが仮想通貨との統合を行うためにパクソスを選んだのは興味深いことだった。なぜなら、この仮想通貨・ブロックチェーン業界において必要な専門知識があるからだ」。パクソスは、仮想通貨業界では米ドル建てのステーブルコインの1つである「PAX」を手掛けている。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン