仮想通貨がゲーマーに採用される大きな一歩として、ナイキの非代替可能トークン(NFT)プラットフォーム「.Swoosh」が間もなくEAスポーツのゲームに統合される予定だ。これにより、ナイキの仮想フットウェアやアパレルがゲーム内に登場する可能性がある。
ナイキは6月1日の声明で、「バーチャルクリエーション」(NFTを指す言い方)が今後数か月でEAスポーツのゲームに取り入れられると発表したが、ナイキもエレクトロニック・アーツ(EA)も、どのゲームタイトルにナイキのNFTが含まれるかは明らかにしていない。
EAスポーツのゲームには、2022年に「最も人気のあるゲーム」に選ばれたFIFAや、マッデンNFLシリーズ、NBAライブシリーズなどがあり、数百万人のゲーマーを集めている。ナイキのNFTは、プレイヤーが購入し、ゲーム内でキャラクターアバターを変更できるカスタマイズ可能なウェアラブルアドオンになると予想されている。
「このパートナーシップにより、.SWOOSHコミュニティとEAスポーツの大規模なファンベースに素晴らしい新しい体験を提供できるようになる」と、ナイキ・バーチャル・スタジオのロン・ファリス氏は語った。
ナイキは2022年11月にNFTプラットフォーム「.swoosh」を初めて発表したが、NFTコレクションは2023年初めまでリリースされなかった。
.Swooshが最初のNFTコレクションをリリースしたのは5月15日で、ブランドの象徴的なエアフォースワンシリーズにちなんだバーチャルシューズ「アワーフォース1」だった。Polygonscanのデータによれば、現時点で、5万3千件近くのアドレスに対して9万7千件以上のスニーカーNFTが販売されている。
2021年12月には、ナイキはバーチャルスニーカーとコレクタブルブランドのRTFKTを買収し、メタバースに参入した。バーチャルワールドのNikeland も立ち上げた。.SwooshはRTFKTやNikelandと同様のツールや技術を使用しているが、いずれもナイキの個別プロジェクトである。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン