ナイジェリアの証券取引委員会(SEC)は、中央銀行が金融機関による暗号通貨取引所のサービス提供を最近禁止したことを受け、仮想通貨の規制計画を保留にした。

12日に『デイリーポスト』紙が引用した電子メールによる声明の中で、SECは次のように述べている。

「『SEC Regulatory Incubation Framework』への参加を目的に、2021年2月5日付けのナイジェリア中央銀行の指令の対象となるすべての者(および商品)のアセスメントは、そのような者がナイジェリアの銀行システムにおいて銀行口座を扱えるようになるまで保留されます」

同委員会は20年9月にデジタル資産を承認している。SECは当時、市場を完全に規制する取り組みの一環として、仮想通貨規制の「サンドボックス」を構築する予定であると発表していた。

SECにとって、今回の声明は、9月の発表と中央銀行の指令との間にあると考えられている政策的な矛盾に関する利害関係者からの問い合わせに対するものだ。同委員会によると、資本市場に焦点を当てる仮想通貨以外のフィンテック企業に対する規制のサンドボックス案は、予定通り継続されるという。

同中央銀行による仮想通貨の禁止に対する反応は、国内の民族的、地政学的な境界線が分かれ目になっており、進歩的な派閥ほど、この動きに反対する構えを見せているようだ。同中央銀行はこの動きについて、ナイジェリア国内の犯罪組織による仮想通貨の利用を防ぐための措置であると述べている。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン